06)集合記憶感情伝達

心の世界でも同じところを多くの者が通れば道ができる。

子供の多くは、いつも、時代を反映した顔つき、体つきをしている。今の時代にもてはやされる小顔で足が長く背の高いスマートな雰囲気の若者が増えている。アニメの主人公のような顔もあちこちで見かける。テレビに出るタレントに似た者も多い。「それは、衣食住の生活変化、化粧の仕方、服のデザインなどによるものだ」と言う人がいる。それは、それで正しいかも知れないが、それだけではない。
子供や若者の多くは、一世代、二世代前と比べて、スマホやパソコンの扱いが初めから優れている。それは、なぜか。突然変異による遺伝子変化は考えられない。また、個体変異は遺伝しないことが生物学の常識である。では、一体何が働いているのか。筆者の仮説を下記に述べてみたい。

或る集団のあの世に存在する共通領域には、その集団のこの世での共通経験の記憶と「それに絡む感情をベースとした具現化した法則・論理・概念・イメージなど(以後、集合記憶感情と呼ぶ)」が蓄積している。蓄積された集合記憶感情の底を流れる意志エネルギー(集団的なエネルギーとして働いているが個的な自由意志の集積した力・・・自由意志については「自由意志と本能」の項を参照のこと)が、或る量を越えると、重大な変化が生じ始める。これは、連続的に、徐々に、進行していくもので、或る一定量を超えると、突然、大変化が生じるというものではない。
この事象は、この世の共通経験に向けられた個々の自由意志の集合的・循環的な集積が或る量を超すことで、この集積された自由意志のエネルギーが原初からあの世に存在する普遍的な法則・論理・概念・イメージ・記憶・感情などの源を支える根源的な非物質エネルギーに合流し、これによって、その集団的原型が変化することから生じるものである。
この変化が生じると、その集団に属する者が、あの世に蓄積する共通経験の記憶に通じる何かをこの世で新たに経験する際には、その共通経験のこの世での有無に関係なく、その者の心にその集合記憶感情が本能のように湧き上がる。邪魔をする経験が少ない分、子供や若者は純粋な形でこれを享受できるのである。

この自然宇宙の仕組みを集合記憶感情伝達と呼ぶ。

別の視点から表現すれば、或る共通経験に由来する心の潜在領域に於ける「紐付け」が、膨大な繰り返しによって、集団的・遺伝的に、出来上がるということでもある。

理解を深めるために具体例を挙げてみよう。例えば、人や猿は、普通、蛇を嫌がる。今までに蛇を見たことのない子供でも蛇を嫌がるのは、大人の反応を瞬時に察知することもあろうが、基本的には、集合記憶感情伝達が働いているからである。そして、最近、テレビで見たものにリスとガラガラ蛇の話がある。子リスを襲うガラガラ蛇を親リスが撃退する映像が映し出された。親リスはガラガラ蛇の前で大きな尻尾を扇状に振り始める。ガラガラ蛇の視力は弱く、熱で相手を知覚する。その為、ガラガラ蛇は親リスの大きさを錯覚して逃げ出したのだ。通常、「この親リスの行動は本能によるものだ(そんなに知能が高い筈はないので)」と簡単に考えてしまうが、この場合、本能が出来上がる過程で、集合記憶感情伝達が働いているのがよく分かる。まだ完全には、本能に成っていない集合記憶感情が見えるからだ。多くの祖先の親リス達の共通経験と意志エネルギーが垣間見られる。
或る種の集合記憶感情には、集合的・循環的に集積された膨大な意志エネルギーが更に増加することによって、本能化するものがあるということを付け加えておく。

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