理系・文系

 理系・文系という概念は、日本人が発明したのかもしれない。他国の人に比べて、直ぐ口にする。この世界が、理系と文系で、明確に2分されている様な印象を与える。理系事象と文系事象は、実際には、絡み合っていて、明確に分離できない。或る前提条件の範囲内に理系事象を閉じ込めて、初めて、この分離は成立するのである。

 「私は理系だから文系のことは理解できません。」、「私は文系だから理系のことは理解できません。」などと言うのは、決して、建設的な発言ではない。「私は、知的に偏っています。多視点に立つ努力を放棄し、思考範囲を狭めています。」と言っている様に聞こえる。 

 理系・文系を超えた分厚い教養基盤の上にこそ、理系であれ、文系であれ、美しい専門の花が咲くのである。

理系・文系” への2件のコメント

  1. 昔の人は、思考対象を制限して、生きていけませんでした。自分に向かって来るすべての事象に、自分自身で、考え、対処しなければならなかったからです。現代人の多くは、恵まれているというのか、可哀想というのか、他人や社会に守られて、狭い範囲だけを見て生きています。

  2. 社会が、高度化・複雑化して来ると、人類は、一つの大きな群体動物の様相を強めます。個人は、役割によって、頭のパーツ、手のパーツ、足のパーツになるしかないのでしょうか。しかし、生物は、どのパーツの細胞遺伝子でも、全体を持っています。自然は、深遠・偉大です。人類社会の構築にも、自然から学ぶことは、無数にあると思います。

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